仮想通貨の種類
仮想通貨の種類は1500種類以上あると言われていますが、現在、日本の仮想通貨取引所に上場している仮想通貨は14種類です。
このページでは、日本で購入できる代表的な仮想通貨の特徴や性質などを紹介しています。
ビットコイン/Bitcoin
名称 | bitcoin(ビットコイン) |
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使用開始日 | 2009年1月3日 |
発行数 | 約1669万枚 |
発行上限数 | 2100万枚 |
通貨単位 | bitcoin(ビットコイン) |
補助単位 | mBTC(ミリ・ビットコイン)、µBTC(マイクロ・ビットコイン)、satoshi(サトシ) |
通貨記号 | BTC, XBT, ฿ |
ビットコイン(英: bitcoin)は、数ある仮想通貨の中でも最も高い認知度を誇ります。
ビットコインの最大の特徴としては、管理者が存在しないという点が挙げられます。
新しい決済システムと完全電子通貨を実現する総意ネットワークにより、中央機関や仲介人を要しないユーザーによる初の分散的ピア・ツー・ピア決済ネットワークです。
ビットコインはインターネット上におけるお金のようなもので、現在存在するものの中で、最も主要な三式簿記システム(ブロックチェーン会計)であると言えます。
情報をブロック単位で保存し、そのブロックを鎖状につなげて保存していくブロックチェーンの仕組みは「分散型台帳」と呼ばれ、全ての仮想通貨を支える基盤技術です。
ビットコインはトランザクション処理作業に対する報酬という形で新規に発行されます。
ユーザーが計算能力を提供することでトランザクションは検証され、公開元帳に記録されます。
このトランザクションの検証・記録作業のことをマイニング(採掘)と呼びます。
マイニングを行うマイナー(採掘者)は、トランザクション手数料と新規発行ビットコインを報酬として受け取ることが出来ます。
ビットコインは、マイニングによって入手可能な一方で、他の通貨や商品・サービスと交換することも出来ます。
ビットコイン決済が利用できる店舗は、現在、拡大傾向にあります。
イーサリアム/Ethereum
名称 | Ethereum(イーサリアム) |
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使用開始日 | 2015年7月30日(β版であるFrontier) |
発行数 | 約9585万 |
発行上限数 | 上限なし |
通貨単位 | Ether(イーサ) |
補助単位 | finney、szabo、wei |
通貨記号 | Ξ |
イーサリアム(英: Ethereum)は、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の中でも時価総額が大きい主要な仮想通貨の一つです。
ユーザが独自に定義した契約(スマートコントラクト)・財産を扱うことができる高い柔軟性を持つ点が特徴です。
イーサリアムは、あらゆる契約行動をプログラム化し、自動的に実行しようとするスマート・コントラクトを採用しています。
イーサリアム・ネットワークと呼ばれるP2Pのネットワーク上で、誰でもスマート・コントラクトの履行履歴をブロックチェーンに記録することが出来ます。
イーサリアムのもう一つの特徴は、ネットワーク上で実行する分散型アプリケーションのプラットフォームであるという点です。
分散型アプリーケーションとは、ネットワーク接続された複数のマシン上の1 つ以上のサーバと通信することができるアプリケーションです。
かつては、仮想通貨での決済は、ビットコインのみ対応していましたが、2017年9月29日よりイーサリアムによる決済サービスを飲食店や小売店向けなどへの提供を開始しました。
イーサリアムは、ビットコインに比べて決済スピードが速いと言われており、利便性の点でビットコインに勝ると評価されています。
ビットコインキャッシュ/BCH
名称 | Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ) |
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使用開始日 | 2017年8月1日(元帳は2009年1月3日から開始) |
発行数 | 約1681万 |
発行上限数 | 2100万 |
通貨単位 | BCH |
補助単位 | satoshi |
通貨記号 | BCH, BCC |
ビットコインキャッシュ(BCH)は、2017年8月1日に ビットコインのブロックチェーンがハードフォークしたことで誕生した仮想通貨です。
ビットコインが分裂した経緯は、次の通りです。
ビットコインが普及し取引が増えるほどトレーサビリティ問題が大きくなることは、以前から懸念されていました。
この取引量増大に対応するために、台帳(ブロック)の容量を維持したままソフトを改良し、取引記録の圧縮を唱えるグループ(主流派)と、ソフトは維持しつつ台帳(ブロック)の容量を大きくすることを唱えたグループ(反対派)の2派に別れ対立をすることになります。
しかし、両派による最終的な合意はなされることなく、分裂をすることが決定しました。
その結果、ビットコインは、ビットコインキャッシュ(反対派)とビットコインゴールド(主流派)とに分裂しました。
それまでのビットコインの保有者には、保有していたビットコインと同数のビットコインキャッシュが割り当てられることになりました。
ビットコインキャッシュは、ビットコインと同様にインターネット上で使用できるピアツーピアの電子通貨です。非中央集権の仕組みにより、中央機関やサービス運営者などの第三者を信頼する必要がありません。
リップル/Ripple
名称 | Ripple(リップル) |
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使用開始日 | - |
発行数 | 1000億(市場流通枚数40%、リップル社保有60%) |
発行上限数 | 1000億 |
通貨単位 | XRP |
補助単位 | 0.000001 … drop |
通貨記号 | XRP |
Ripple(リップル)とは、外国為替送金を高速かつ安価に行うための即時決済ネットワークとして機能することを意図して作られた暗号通貨です。
国際送金をする場合は、いくつもの金融機関を経由して送金されるため、多くの仲介手数料を必要としますが、リップルはこの点を解消することが期待されています。
また、Google(グーグル)が出資した仮想通貨という点においても高い注目を集めています。
リップルは、ビットコインの致命的な弱点であるスケーラビリティや消費電力といった問題を克服しており、ビットコインでは時間がかかっていた決済(平均10分程度)を数秒で完結できるというメリットが魅力です。
リップルは、将来的に銀行間の国際送金システムでの活用などにおいて、世界的に果たす役割が大きくなることが予想されます。
ただし、世界中の数千社にも上る全ての銀行と連携していくのは、決して容易なことではないと言えるでしょう。
ネム/NEM
名称 | NEM(ネム) |
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使用開始日 | 2015年3月31日 |
発行数 | 約90億 |
発行上限数 | 約90億 |
通貨単位 | NEM/XEM |
補助単位 | 0.000001 … μXem (microXem)
0.001 … mXem (milliXem) |
通貨記号 | XEM |
ネム(NEM)とは、高度に分散化した形になることを目標にブロックチェーン技術を応用して生まれた技術です。
ビットコイン2.0の一つであり、平等な分散型プラットフォームとして新たなデジタル通貨による経済圏を作り出すことを目標としています。
ネムには、P2Pセキュアなマルチシグ(多重署名)アカウント、暗号化メッセージングシステム、Eigentrust++評判システムが組み込まれています。
独自通貨発行等の機能は、他のビットコイン2.0プラットフォームのものと同様ですが、PoIという独自のシステムやネットワークのセキュリティ保護に力を入れている点が大きな特徴です。
また、秒間3000~4000取引の処理性能を備えていると言われるCatapultが実装される予定です。
ライトコイン/Litecoin
名称 | Litecoin(ライトコイン) |
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使用開始日 | 2011年10月8日 |
発行数 | |
発行上限数 | 8,400万 |
通貨単位 | LTC |
補助単位 | |
通貨記号 | LTC |
ライトコイン(Litecoin/LTC)とは、ビットコインのプログラムが元になっているため、基本的な仕組みはビットコインとよく似た暗号通貨です。
ブロック平均承認速度をビットコインの約4倍に改良することで送金速度を早め、発行上限を4倍に増やすなど、マイニング難易度を低くしています。
ビットコインを金とするならば、ライトコインは銀に相当します。
ビットコインの次に古い通貨なので、その他のアルトコインに比べて信頼性の面で優れます。
ライトコインは、基本的にビットコインと同様の使用方法であるため、問題が生じてビットコインへの風当たりが強くなった場合には逃避先になると期待されています。
ダッシュ/Dash
名称 | Dash (ダッシュ) |
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使用開始日 | 2014年1月18日 |
発行数 | 790万 |
発行上限数 | 2400万枚 |
通貨単位 | DASH |
補助単位 | |
通貨記号 | DASH |
Dash (ダッシュ)とは、即時決済機能(InstantSend)と匿名決済機能(PrivateSend)を提供するオープンソースプロトコルに基づくPeer to Peer型の決済ネットワークおよび暗号通貨です。
かつては、ダークコイン(Darkcoin・XCoin)と呼ばれていました。
2015年3月25日に、ダークコインはDash(DASH)へと名称を変更しました。
「Darksend」というトランザクション形式により高い匿名性を実現しています。
これは、コインミキシングという技術で、DASHを送受信するときに「管理ノード」で受信したコインをシャッフルして受信者に送ることが出来ます。
また、2015年に導入された「Instant Send」機能によって即時取引(4秒)を可能としている点も特徴です。
Dash (ダッシュ)は、匿名性が高く、その名の通り取引スピードが非常に早いという2つの点が大きなメリットだと言えます。
イーサリアムクラシック/ETC
名称 | Ethereum Classic(イーサリアムクラシック) |
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使用開始日 | 2016年7月20日 |
発行数 | |
発行上限数 | なし |
通貨単位 | ETC |
補助単位 | |
通貨記号 | ETC |
Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)とは、イーサリアムがハードフォークしたことによって生まれた仮想通貨です。そのため、イーサリアムとほぼ同じ特徴を持っています。
イーサリアムは、将来性が高く評価されている反面、その価値の高さから数多くのサイバー攻撃にさらされていました。
セキュリティ面に多くの課題を抱えていたイーサリアムは、2016年6月に起きたTHE DAO事件により、時価総額65億円以上のハッキング被害に遭うことになります。
この事件を受け、イーサリアム開発チームは、ハードフォークによって不正送金が行われる前の状態に戻すことで、不正送金を無効化しています。
ハードフォークの受け入れは、中央集権的な意味合いをはらんでいたため、非中央集権を志向する技術者の一部はそれに反発しました。
そして、その開発チームの中の一部の技術者によって作られたのがイーサリアムクラッシックです。
イーサリアムよりも拡張性を制限したことで、セキュリティおよび安定性の向上を実現しています。
イーサリアムとほとんど同じ性質を持つ通貨なので、価格の面でイーサリアムと相互に影響を与えあう関係となっています。そのため、値動きはイーサリアムに連動する傾向にあります。
リスク/Lisk
名称 | Lisk(リスク) |
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使用開始日 | 2016年5月24日 |
発行数 | 1億1600万 |
発行上限数 | なし |
通貨単位 | LSK |
補助単位 | |
通貨記号 | Lisk |
Lisk(リスク) は、2016年初めに稼働を開始した分散型ブロックチェーンアプリケーションプラットフォームです。Cryptiよりフォークした暗号通貨です。本部をスイスに置き、ドイツ・ベルリンを開発拠点としています。
Liskは、開発言語に『Javascript』を採用している点が特徴です。スマートコントラクトと呼ばれる契約情報の記述言語に使用しているため、開発者が使いやすく、簡単にアプリ開発をすることが出来ます。
Liskは、BitSharesによって作成されたDPoS(Delegated Proof of Stake)アルゴリズムを採用しています。
PoS(Proof of Stake)と異なる点としては、投票で決定された上位101名の代表者がネットワークを優先的にフォージング(ビットコインにおけるマイニング)して管理していることです。
Liskネットワークは、10秒間隔でブロックをフォージングし、成功したブロックごとに新しいLSKを付与するインフレ型の報酬制度を利用しています。
ジーキャッシュ/Zcash
名称 | Zcash(ジーキャッシュ) |
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使用開始日 | 2016年10月28日 |
発行数 | 332万 |
発行上限数 | 2100万 |
通貨単位 | ZEC |
補助単位 | |
通貨記号 | ZEC |
Zcash(ジーキャッシュ)は、匿名性の高い取引を特徴とする仮想通貨です。
以前に、大手銀行JPモルガンとの提携が大きな話題となりました。
Zcashは、「ゼロ知識証明」と呼ばれる特殊な送金方法を使うことで、支払者アドレス・受取者アドレス・金額などのプライバシーに関わる全ての情報を匿名化します。
つまり、取引履歴にはコインが送金されたという事実のみが記録されることになります。
高い秘匿性により、取引履歴の流出などによって、ハッカーなどに狙われるといった脅威は格段に小さくなりました。
しかしながら、非常に秘匿性が高いことにより、マネーロンダリングや犯罪行為に利用されるという懸念が指摘されています。
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